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第92話 羽ばたく優良企業を見つける (その2)

2018.02.28

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、そのエッセンスを、奥様のA子さんはじめ、高校生の娘Y、中学生の息子Sにも、社会に出てから役立つだろうと伝えています。今では、みんな興味を持ち、一家の団欒も投資の話題になったりします。Tさんが出張する福岡の空港に「ここで有名になった店舗がまた全国に飛び立ってほしい」をコンセプトにした『ラーメン滑走路』ができた話から、今後飛躍しそうな隠れた優良企業をどのように見つけるか、という話になっています。


T:「JPX日経インデックス400」は安定性や収益性、コーポレートガバナンスの観点からの優良銘柄400で構成されているわけだけど、それ以外にも、参考になる情報はいろいろとあるよ。有名なのは、日経平均株価だ。

S:その言葉はニュースでよく聞くね。毎日上がった、下がったって。

T:そうだね。その日経平均株価は、東証1部上場の約2,000銘柄のうち、取引が活発で流動性の高い銘柄の中からセクター間のバランスを考慮して選ばれた、225銘柄の株価の平均を算出したものなんだ。日経平均株価に選ばれる企業は、高い認知度があり、連動する先物や投資信託も多いんだよ。

Y:その225の企業は頻繁に入れ替わるの?

T:年に1回定期的に入れ替わる。それ以外にも上場廃止の企業などがあった場合は、都度補充される。各分野を代表し、しかも成長が期待される優良企業と認められることだから、日経平均株価に選ばれることは、企業にとってとても名誉なことになる。

A子:ただ、すでに認知度の高い企業が多いと、「隠れた優良企業を探す」ことにはならないわよね。

T:そういう意味では、「JPX日経インデックス400」でのコンセプトを中小型株に適用する「JPX日経中小型株指数」というのもある。実際に見て見ると、面白いよ。色々な業界の若い企業から老舗までいろんな企業が入っている。知名度にとらわれない、優良企業を探すという意味ではいいと思う。

Y:『ラーメン滑走路』のように、これから羽ばたく企業を見つけるという意味では、その200の企業を見るといいのかしら。

T:「これから羽ばたく」という意味では、日本経済新聞社が発表する「伸びる会社MIDDLE200」が参考になるかもね。新興市場に上場する中堅企業約200社の成長力ランキングで、最近だとデータ分析やクラウド関連などの企業が上位にランクインしている。

S:(スマホで早速検索して「伸びる会社MIDDLE200」を見ながら)これ、面白いね!毎日のようにランキングが変わるんだ。

T:そうだね。日経平均株価同様、「JPX日経インデックス400」「JPX日経中小型株指数」は年1回の入れ替えだけど、「伸びる会社MIDDLE200」は株価や業績でランキングが変動するし、新たな企業もランクインしてくるから、定期的にチェックすると、まさに、今はさほど有名ではないけど「これから羽ばたく企業」を見つけられるかもしれないね。

子供ふたりもランキングには興味を持つようで、早速スマホでどんな企業がランクインしているのか調べ始めました。

(この項終わり。次回3/7「パンダに学ぶ投資術」掲載予定)

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