第138話 訪日外国人と株

2019.01.16

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。新年のスポーツ番組を見ながらの夕食も何となく株の話につながるようです。


S:いよいよ、あと1年で東京オリンピック・パラリンピックだね!

Y:海外からもたくさん人が観にくるんだろうなぁー。

A子:そうそう、海外からの訪日客が増えるとその効果で株価が上がりそうな企業も増えるわね。

Y:ママは、最近ほんとうにパパ以上に株の話に熱心ね(笑)

S:昔はあんなに心配していたのに(笑)

T:そうだね(笑)、でも、オリンピックで訪日外国人が増えると、どんな会社が伸びるかは、社会の勉強にもなるから考える価値があるね。

Y:当然、ホテルは伸びそう。それに電車やバス、タクシーとか交通機関。

S:飲食店もお客さん増えるよね、和食も人気だろうし。あと、お土産関連。

A子:海外から来た人が困ることを解決してあげるビジネスが伸びるんじゃないかしら?

T:さすがママ!いいところに目を付けているね。

A子:TVでも見た気がするんだけど、海外では、Wi-Fiが整備されている場所が多くて、ネットは無料でつながるという感覚の人が多いから、日本で滞在中に困ったこととして、通信環境の未整備があるみたいよ。

T:そうだね。観光庁が訪日外国人向けに行ったアンケートでは、実際に滞在中に困ったこととして、公衆無線LAN環境やWi-Fi環境の未整備が挙げられている。より快適にすごしてもらうための設備導入に対して補助金を交付するなど、政府主導で通信環境の整備を後押しする制度もあり、年々改善が見られるものの、依然として不満に思う訪日外国人は多いようだよ。

Y:ということは訪日外国客向けにネット環境のサービスを提供する会社は伸びるかも、ということね?

T:そうだね。さっきホテルや交通機関、飲食店は伸びそうという話があったけど、観光施設、空港、駅や電車、大手飲食チェーン店など外国人の増加が見込まれる場所で、Wi-Fi等高速インターネット接続サービスを提供する事業者も伸びが期待されるよね。

S:でも、みんなそう思ったら競争が激しくなるんじゃない?

T:それも良い目の付けどころだね。携帯キャリアの大手が、回線契約していない顧客でも利用できるプリペイド式の公衆Wi-Fiサービスを提供している。また、モバイルWi-Fi機器をレンタルする会社は国内から海外への渡航者向けが主力だけど、 来日する外国人向け事業を強化してレンタル件数増加を図っている。こういうサービスも競合になるね。

A子:どういう会社に注目したら良いか、迷っちゃうわね。

T:モバイルWi-Fi機器のレンタル会社は、都心のカフェやアパレルショップ等の空きスペースを利用した荷物一時預かりシェアリングサービスの会社と提携したんだけど…

Y:大きなトランクなどの荷物は、買物なんかの時に邪魔よね。通信の困ったことと荷物の困ったこと、両方一緒に解決しようという作戦なのね。

T:そう、鋭いね!そういうアイデアや動きには要注目かもしれないね。

(この項終わり。次回1/23「教育の未来と株」を掲載予定)

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