株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、大学生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。今日は、一人暮らしを始めた長女Yも一緒に、夕食のだんらんで投資の話となったようです。

T：一人暮らしはどうかな？やってみると大変じゃない？

Y：慣れてきたと思うけど、やっぱり実家が快適ね。最近、大きめの洗濯物はコインランドリーを使っているの。

T：懐かしいな。パパも学生時代はよく使っていたよ。

A子：コインランドリーって狭くて薄暗いイメージがあるけれど、女の子1人で使っても大丈夫なの？

Y：最近は大きくてきれいなところも多いのよ。防犯カメラもついていて、安心して利用できるようになっているところもあるの。

T：そう言えば、今コインランドリービジネスが注目されているって、何かの本で読んだことがあるな。単身世帯が増えている中で、小さなスペースで始めることができる安定したビジネスとして人気があるそうだよ。

S：でも、今は洗濯機くらいどの家にも1台はあるんじゃない？昔はない家もあったかもしれないけど。

A子：カーペットや毛布のような大きな洗濯物を洗ったり、家の洗濯機で洗いにくい洋服は、コインランドリーの大きな洗濯機があると助かるのよ。一緒に乾燥機もあるし、雨の日や時短したい人にも便利よ。

T：厚生労働省の調査によると、日本のコインランドリーの店舗数は毎年5％前後の伸び率で増えているようだね。でも、アメリカに比べると人口当たりのコインランドリーの店舗数は半分程度で、まだまだ少ないそうだ。日本ではこれからも伸びるビジネスとして注目されているみたいだ。

A子：Yみたいな学生だけでなく、忙しい会社員や単身高齢者、主婦にとっても、きれいで使いやすいコインランドリーが増えるのは助かるよね。

Y：友達の近所のコインランドリーはコンビニが併設されていて、楽しそうだし、場所によってはカフェやフィットネスジムが併設されているところもあるんだって。

T：防犯カメラの設置など、防犯にもしっかり力を入れて、日常生活でよく使う便利なサービスが併設されていると、魅力もぐっと増すね。

A子：コインランドリービジネス周辺のビジネスも調べてみると面白そうね。

T：最近、近所の空きスペースが新しく駐車場になっていたり、駐車場ビジネスも変化し始めている （第208話 「アフターコロナ」駐車場ビジネスに求められる変化） し、コインランドリーも空きスペースを活用する新しいビジネスだよね。日本の人口が減っていく中で、今後もこういった空いた何かを活用するビジネスが生まれてくるのかもしれないね。

S：今、空き家とかも増えているらしいよね。

T：そうそう、空き家もそうだよね。町の身近なところにも、アイデアと工夫次第でビジネスになる機会が転がっているかもしれないね。

（この項終わり。次回7/8「コロナ禍も影響…急速に進められる「GIGAスクール構想」」掲載予定）