株の神様に投資の本質を教えてもらっているTさんは、神様の助言に従い、日本の強みを伸ばすような企業を応援しようと、実際にどんな会社があるか、高校生の娘Yや中学生の息子Sと一緒にリサーチしています。奥様のA子も話に加わり、賑やかな様子です。

A子：日本の強みを伸ばすような企業といったら、私もこれからは観光だと思うわ。

T：観光関連のビジネスも幅広いぞー。どんな会社があるかな？

S：飛行機や電車はまずあるよね。

Y：旅館やホテルも！それにお土産などショッピング関係もあるわよね。

A子：一時期は、中国からの観光客の「爆買い」が話題になったわよね。でも今は少し減って、百貨店は苦しいらしいわよ。

T：円高や中国での関税引き上げの影響のようだね。高級品については「日本で買ったほうがお得」と感じる人が減ったんだね。一方で、日用品の需要が上がっているらしい。日常で飲むような薬や化粧品が売れ筋だそうだよ。

S：10万円近い高級炊飯器を一人で何台も買う人がいたのに、今はドライヤーが売れているって、テレビで見たよ。

Y：そうそう、高級時計は売れなくなっているけど、普段着の可愛い子供服は人気だって。

A子：ちょっとした日用品でもこだわって良いものを作って、生活の質を上げたいと考えている日本企業は多いから、それを海外の人に評価されて買ってもらえるのは嬉しいわね。そういう企業は応援したいわ。

T：さっきの観光の話だけど、京都や鎌倉といった有名な名所史跡の見物や、華道や茶道を体験したり、着物を着て街を散策したりと、日本の古くからの文化を体験する旅が人気を集めだしているようだよ。

Y：私も聞いたことがある。日本訪問のリピーターが増えていて、複数訪れるうちに日本の文化や自然をより深く楽しみたいという海外の人が増えているんだって。

T：そう。「モノ」の消費から「コト」の消費に移っているとも言える。そういう日本の魅力を伝えることに取組んでいる企業を探して、これからもっと応援するのはいいよね。

（この項終わり。次回2/22「トランプラリーってなに？いつまで続くの？」掲載予定）