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第39話 トランプラリーってなに?いつまで続くの?

2017.02.22

株の神様と教え子のTさんは、最近の政治の動きについて、話しています。


神様:『トランプラリー』という言葉は知っていますよね?

T:はい。米国の第45代大統領に就任したトランプ氏の政策期待を先取りし、昨年11月の米大統領選後から米株式市場で株価が急上昇してきた動きを指します。

神様:米株式市場の代表的な株価指数であるダウ工業株30種平均は、大統領選の投開票日から9.6%上昇して、1月26日終値で2万100ドルを付け、史上最高値を記録しましたね。

T:今後も米国の株価上昇は続くのでしょうか?これ以上は、疑問の気もするのですが。

神様:そうですね、まだまだ米株は上昇すると見る強気な投資家がいる一方、トランプラリーは期待先行の株価上昇で、落とし穴もあるとの見方をする投資家もいますね。
ただ、言えるのは、2012年12月の第2次安倍政権発足後の劇的な日本株の上昇に見られる通り、政権交代はゲームチェンジの起点となり得ることがあり、過小評価するべきではないと思います。

T:トランプ大統領の政策期待だけでなく、そもそも米国の景気は回復傾向にあり、企業業績も良好であることが米株高の基本的な背景であり、株価の先高期待が続くとの指摘もありますね。

神様:私は常々、短期の動きに一喜一憂せず、中長期の視点で投資しなさいと話していますが、海外の政治経済への目配りも、短期の株価の上下だけに目を奪われずに、構造的な変化や大きなトレンドの節目は見極めなければいけません。
そもそもなぜ、日本企業に投資するのに、海外への目配りが必要なのか、あなたはわかりますか?

T:そう改まって聞かれると、答えにくいですね(笑)
日本企業の業績に影響するからだと思います。実際、ドル高・円安が進み、日本企業の業績への期待が高まり、日本の株価も上昇しています。

神様:もちろんその通りです。が、それだけではないのです。

(この項続く)

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