兜のささやき兜のささやき

第4話 株はいつ売るのか?(つづき)

2016.06.22

兜町にいる『株の神様』が、株の売り時について、ささやいてくれています。前回は、「株はその起源から安易に売り買いするものではない」ことを教えて頂きました。さらに、その続きです…


神様:実は株は、自分が困っている時、お金が必要な時に売るものではありません。

T :えっ?逆のような気もしますが??実際、私は現金がほしい、現金が必要な時に売っています。

神様:株は、お金のいらない時に売ると良いのです。ちょっと話が変わりますが、不思議なもので、人は株価が上がっている時には、既にお金が懐に入ったような気になり、もっと上がることを期待して、売りたくなくなります。

T :(うなずきながら)それは分かる気がします。

神様:逆に、株価が下がってくると、急にお金が要るような気になるもの。すなわち、お金が要るとあなたが感じる時は概して株は安い。困窮した武士の株が買い叩かれるようなものです。ゆえに、株は、あなたがお金に切羽詰っていない時に、売却することが肝要なのです。

T :なるほど!

神様:もうひとつ、『ゆとり』に、利益はついてきます。お金に色はありませんが、期限付きのお金、人から借りたお金、損の出来ないお金等、ゆとりのないお金は、儲けにくい。つまり、このような事情のあるお金で買った株は、どうしても売り時を誤ってしまう可能性があるので要注意です。

T :わかる気がします。買う時から、売り時を縛られるような元手で株を買うと失敗しやすいということですね。
 
この話を聞いて、Tさんは、株の銘柄の高低だけでなく、自分の心持ちが売り時の善し悪しに密接な関係があることに、目からウロコでした。

また、言われてみればこれまで自分がお金を必要と感じる時に「さほど高くは売れないけど仕方がないな」と思って売ったことや損のできないお金で買った株ほど損が出たこと等を思い出し、これからは、縛りのない元手で、自分がお金に困っていない、心に余裕がある時に、上がっている銘柄を確かめて売るようにしようと、心に決めました。

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