第5話 1年の中での転換点~天神天井と天神底
早いものでもうすぐ1年の折り返し地点です。1年の中で、株をいつ買うと良いのだろう? あるいは売ると良いのだろう? 国内外の政治や経済の動きを見ながらが、株式投資に関わる方はそのトレンドや適切な時期を読み取ろうと苦心されていると思います。この点を株の神様に伺ってみると、こんなささやきが聞こえてきました…
神様:あなたは大阪天神祭りをご存知ですか?
T :はい、東京の神田祭り、京都の祇園祭りとともに日本三大祭りの一つですよね。たしか、もうすぐですよね?
神様:全国の天満宮で催される祭りを天神祭と呼んでいますが、大阪天満宮の天神祭りはその最も有名なもので、6月下旬から7月25日までの約一ヶ月間にわたり行われます。7月25日の本宮の夜は大川(旧淀川)に多くの舟が行き交う船渡御が行われ、奉納花火も打ち上げられます。
T :一度行ってみたいと思っています。だけど、それが株と何か関係があるのですか?
神様:大阪天神祭りの開催時期は、ちょうど一年の真ん中にあたります。そして株式市場では、経験則として大阪天神祭りあたりを境に、一年の前半に活躍した銘柄の交代期、すなわちマーケットの流れが変わる時期と言い伝えられています。

T :なるほど、前半活躍した銘柄が終わりを迎え年後半に活躍する銘柄と交代するということですね。
神様:そう、ただそれだけでなく、前半のトレンドが全般に下降であれば、この時期で底を打ち、後半は上昇トレンドとなります。これを『天神底』と言います。逆に前半が上昇トレンドであれば、この時期に天井となり、年の後半は下降トレンドとなることが多く、これを『天神天井』と言います。
T :では、今年は天神底かもしれませんね。
この時期、日本では今年も参議院選挙等の重要イベントが予定されています。具体的な事象を捉え、トレンドを読むことと同時に、毎年繰り返されるリズムのような動きを捉えることも重要かもしれないとTさんは学びました。
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