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第114話 熱い!投資(その1)

2018.08.01

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも興味を持ち、夕食時の話もいつの間にか投資の話につながったりするようです。


A子:今日も暑かったわねー。

Y:最高気温40度以上を記録する地域も増えそうね。東京の青梅でも記録したって。

S:こう熱いと熱中症が心配だよね。部活の先生もすごく気を使っているよ。

T:消防庁によると、熱中症で救急搬送された人は、すでに2万人以上となり、集計をスタートした2008年以降最多だそうだよ。

A子:熱中症対策、我が家もちゃんとしなきゃいけないけど、世の中全般でニーズが増えるわよね。投資の話で何だけど、熱中症対策関連の商品を扱っている会社の株価はきっと上がるでしょうね。

T:そうだね。どんな業種の会社の株価が上がりそうか考えて見るのも面白いかもね。例えば、衣食住で考えてみようか。

S:衣類だと、クール素材の下着なんかは人気でそうだよね。

Y:水着も売れそうよね。ショッピングモールの水着を扱っているお店がセールをしていて、人だかりができていたわ。

A子:小売店だけでなく、衣類メーカーや生地の材料の関連企業も好調になるでしょうね。

S:食べ物で言えば、単純にアイスや冷たいものの会社は売れ行き好調になるよね。

Y:お蕎麦や冷麦、冷やし中華みたいな夏の食べ物の売上がいつもの年以上に増えそうだから、関連の食品メーカーや外食店の業績も良くなりそうよね。

A子:こう暑いと外に出て買い物するのも億劫になるし、危険でもあるから、宅配の会社も人気が出そうよね。

S:住まいの関連だったら、クーラーや扇風機は飛ぶように売れそうだよね。

Y:涼しい素材の布団を作ったり売ったりする会社も売上を伸ばしそう。

A子:暑い都会の家にいるのも嫌になるから、涼しい避暑地のホテルや旅館、それに付随して交通機関なんかの会社の株価も上がるかもしれないわ。

T:日本気象学会によると、熱中症は4つのタイプに分類されるそうだから、それに沿って、考えてみるのもありだね。一つ目は、「熱失神」。炎天下でじっと立っていたりしたときに起こる。暑さから皮膚血管が拡張し血圧が低下する上に、立ったままの姿勢であることから下肢に血液が貯留することで、脳に送られる血液も減ってしまい、主にめまい、失神などの症状が出るんだ。

S:暑い中で立ったままという場面を減らせばいいだけの気もするけど、実際は学校の行事やスポーツ、通勤通学を見ていてもそういう場面って結構あるよね。

Y:東京オリンピックの暑さ関連の対策をニュースで見たけど、公共のオープンエアの場所で気温を下げるために涼しいミストを噴射する仕掛を試していた。そういう装置を作ったり設置したりする会社も業績上向きになるかもね。

A子:暑い中で立ったままでいるくらいなら、私なら、街中のオアシス、コンビニエンスストアに入るわ(笑)。何も買わないのも悪いから、ついつい買物もすることなるのよね。そういう人が多いとすると、コンビニチェーンの業績も伸びるかもしれないわね。

(この項続く。8/8掲載予定)

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