第140話 宅配便と株

2019.01.30

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。ネットでの買物も投資の話につながるようです。


Y:欲しかったパーカーが届いたよ!パパ、ありがとう!

A子:大事に着るのよ。すぐに飽きるんだから。

S:お姉ちゃん、いいな〜。僕も欲しい靴があるんだけど。

A子:あら、だったら一緒に頼めば良かったのに。送料も割安になったかもしれないし。

T:うちは会員サービスに加入しているから、たいてい送料無料だけど、確かに宅配業者の負担を考えるとまとめて買った方が良いかもしれないね。『宅配クライシス』と問題視されているからね。

A子:宅配便の取扱件数が増加する中、再配達が度々発生し、配送者の長時間労働などの負担が増しているのよね。

Y:宅配便の荷物が時間通りに配送されなかったり、宅配業者が配送の依頼自体を断わったりすることもあるって聞いたわ。

S:宅配便の取扱件数の増加は、インターネットでショッピングする人が増えているからでしょ?

T:そうだね。さらに、ドライバー等の確保も難しくなっていて、従業員の数は横ばい傾向なんだ。

Y:ということは、ドライバー一人当たりの配達する荷物の個数は増えているということね。

T:さすが、その通り。このため、宅配便の大手企業の中には、料金値上げに踏み切った会社もある。荷物の数量は他社に取られて減るのを覚悟で、単価を上げてドライバーの待遇改善などを図ろうという考えだね。

S:大変そうだね。『宅配クライシス』を解決する何か良い対策はあるの?

T:解決策のひとつは、宅配ボックスだね。荷物の受取人が不在時に荷物受取を代行するロッカー型設備を増やすことだ。国土交通省は、昨年9月に、宅配ボックスの設置基準の規制を一段と緩和したんだ。おかげで、オフィスや商業施設など様々な建築物に設置しやすくなった。

A子:ということは、宅配ボックスの設置関連企業の活躍が期待できるということよね。

Y:あっ、ママの目が光った!株を買おうと思っているのね(笑)

T:そう、期待できるね(笑)。まず当然、宅配便のトラック事業者は効率化によって収益向上が期待できるよね。

S:宅配ロッカーを作っている会社もあるんだよね。注文が増えるよね?

T:そうだね、金融・流通・交通業界など幅広い実績がある通貨処理機のパイオニア企業では、コインロッカー事業も展開し、宅配商品の受け取り専用ロッカーを販売している。こういう企業は業績の伸びが期待できるね。

A子:他にもどんな期待できる企業があるのかしら?

T:IT関連の企業もあるよ。決済やセキュリティといったサービスを提供する企業も関わってくる。簡単にロッカーが開けられたり、荷物が入っている場所を間違われたりしても困るからね。ブロックチェーンといった最新技術の活用も期待されているよ。

Y:荷物を入れるロッカーだけでもいろんな企業が関わっているのねー。

(この項終わり。次回2/6「インフルエンザと株」を掲載予定)

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