兜のささやき兜のささやき

第19話 天気と株

2016.10.05

夫Tさんの株式投資への熱中ぶりを心配していた妻のA子さんは、友人のフィナンシャル・プランナーB美さんに相談に乗ってもらったところ、夫の株式投資のやり方が理にかなっているとのことで、だいぶ安心しました。むしろ、株式投資に興味を持ち始め、夫婦の会話も何かと株の話題につながるようです。


A子:今年の夏も暑かったけど、それ以上に台風や大雨がひどくて、変な天気だったわね。テレビなんかを見ていると地球温暖化の影響もあって、世界的に気候がおかしくなっているようで何だか怖いわ。

T:確かに。日本の魅力の1つは、全般的には暮らしやすい気候と四季の移ろいだけど、最近は何だか寒暖の差も激しくて、自然の猛威も感じるよね。でも、株式投資の観点から言うと、猛暑、厳冬も時には投資のチャンスになることもあるんだよ。

A子:えっ、どういうこと?

T:例えば、小売業者。酷暑で、ギラギラとした太陽が照り付ける日中、どうしても外出しなければならないとすれば、つい、子供や主婦はアイスや冷たい飲み物を買うでしょ?ビジネス帰りなら缶ビールを買ってクーラーの効いた部屋で飲む機会が増えるでしょ?

A子:それは、そうね。暑ければ暑いほど、増える買い物もあるわね。

T:逆に寒さが厳しい冬だったら、外出先で買った缶コーヒーで暖を取り、それで不足ならば、使い捨てカイロを買うかもしれないよね。さて、これらをどこで買うか?

A子:コンビニ、スーパー、それにドラッグストアやホームセンターでまとめ買いかな…

T:そうだね。実は、猛暑や厳冬が相対的に業績に好影響を与える業態として、それらが挙げられるんだよ。その中でも、全国的にチェーン展開していながら、POSシステムのデータを活用するなどで、気温による消費の変化に対応し、地域特性をも織り込んだ商品戦略を展開しているような企業は、期待できると思うよ。

A子:へえー、じゃあ、例えば今年の冬が厳しそうだったら、買うと良い株もあるということね。天候が株価を左右することもあるのね。

A子さんは、話を聴きながら、投資の判断は難しいように見えて、天候のような身近なことが、投資先を決める大事な材料になるんだなと、より興味が湧いてきました。

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