第24話 バーチャルリアリティと株(その1)

2016.11.09

兜町の株の神様に、株式投資のコツを教えてもらっているTさんは、今後の成長分野として気になっているバーチャルリアリティ(仮想現実=VR)について聞いてみました。VRは専用のゴーグルなどを用い、コンピュータグラフィックスなどを利用してコンピュータで作られた世界にユーザーを誘うものです。


T:今年はVRの元年と言われ、既にゲームの分野でVRの活用が始まっています。家庭用ゲーム機は、様々なタイプが一旦は出尽くした感がありますが、VRを応用したゲーム機・ソフトの登場は、ゲーム市場の閉塞感を打破するブレークスルー技術として注目していいのではないかと思うのですが、いかがでしょう?

神様:あなたは、アインシュタインが20世紀最大の物理学者と称えられているのは知っているでしょうが、彼の「相対性理論」の内容をわかりやすく伝えることができますか?

T:(全く予想外の切り返しだったため、面喰らって)ええと、時間や空間など、それまで「絶対的」だと思われていたものが「相対的」に決まるというもので、光のスピードに近づくと時計の進みが遅くなるなど、難解な理論として知られていますが…

神様:(微笑みながら)あなたの説明が難しいですね。アインシュタインは相対性理論の意味を聞かれて、こう答えたそうです。「熱いストーブの上に手を置くと、1分が1時間に感じられる。でも、きれいな女の子と座っていると、1時間が1分に感じられる。それが、相対性です」。つまり、時間というのは主観的に変化します。楽しい時は短く感じやすい、誰でも経験があるでしょう。

T:あっ、わかりやすいですね。でも相対性理論とVRと何の関係があるのでしょうか?

神様:VRのゲームが成長市場だとして、あなたは子供達が時間を忘れるほど熱中するゲームを開発する会社を応援するのですか?あなたは子供達に「子供達の未来のためになる会社を応援する」ことが自分の株式投資だ、と教えたようですが(ちょっといたずらっぽく)

T:そ、そうでした(恥ずかしそうに)…他の人が成長分野だと投資したとしても、自分の価値観と照らして投資するかは、慎重に考える必要がありました。

神様:そうですね。VRのゲーム市場で成長する会社はきっとあるでしょう。ただ、他の投資家が飛びついたとして、あなた自身は「その会社を応援したいか」をよくよく考えて判断すべきでしょう。

Tさんは、株の神様の本質的なアドバイスに改めて感謝するとともに、子供達に恥ずかしくない投資をしようと、襟を正す気持ちになるのでした。

※次回は、11/16(水)に、今回の続きで、「もし、バーチャルリアリティ関連株に投資するならば」を内容として掲載予定です。

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