兜のささやき兜のささやき

第30話 冬の寒さと株

2016.12.21

株の神様に株式投資のコツを教えてもらっているTさんは、奥様のA子さんや高校生の娘Yや中学生の息子Sにそのエッセンスを教えています。みな、株式投資に興味を持ち始め、いろんな話が株につながっていくようです。


A子:今年の冬は寒くなりそうね。思えば去年は暖冬で過ごしやすかったわ。

S:11月に初雪なんて、びっくりしたよ!都心では観測史上初だったんだよね。

Y:寒い冬だとコートやセーターを作ったり、売ったりする会社が儲かるから、そういう会社の株を買うといいのかしら?

T:そうだね。そうした季節に対する消費者ニーズを取り込んだ製品開発や販売により成長している企業も少なくないね。

A子:鍋物や暖房具なんかもニーズが高まるから、そういう関連の会社もいいわよね。

T:季節要因によって、企業の業績や株価が大きな影響を受けやすい株式をさして「シーズンストック」と呼ぶんだけど、そういう株は、得てして好材料を先取りして株価が上がっている場合も多く、実際に商品が売れて業績が上がってからの投資では儲からないかもしれないんだ。

S:厳冬が実際に来てからでは、もう、遅いかもしれないということなんだね。

T:そうだね。それに前にも話したとおり、短期の相場の動きを見た売買を否定するものではないけど、株は中長期の観点で、成長が期待できる企業を見極めながら、応援するための投資というのがパパのスタンスだな。(第22~23話「株と会社の応援」参照)

A子:私は、インフルエンザや風邪が心配だからワクチンを研究している会社に興味があるわ。今年は流行が早いとも聞いているから心配…

S:僕も風邪で、部活を休みたくないなー。

Y:私は注射や薬は好きじゃないから、お洒落で効果もすごいマスクを開発するような会社だったら応援したいかな。

T:パパは、冬の寒さにも負けず、屋外で活発に遊びまわる子供を見ると、力を分けてもらえるような気がするから、そういう子供たちを育てる教育に関わるビジネスや、アウトドア関連の会社を応援したくなるな。

A子:なんか、話が広がって面白いわね。「風が吹けば、桶屋が儲かる」みたいな。

Y&S:ママ、たとえが古いよー(笑)

(次回「新年を“見通す”」につづく)

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