第29話 地方創生と株
株の神様に株式投資のコツを教えてもらっているTさんは、奥様のA子さんや高校生の娘Y、中学生の息子Sにそのエッセンスを教え始めました。みな、株式投資に興味を持ち始め、食事の時にも自然とその話になります。
A子:今日のご飯はすき焼きよー。ふるさと納税で飛騨牛が送られてきたの。
S:わーい!嬉しいな。
Y:この前は東北から美味しいお魚が届いたわよね。ふるさと納税って、好きな地域を応援すると、その地域の特産物を贈ってくれるんだから、本当にいい制度よね。
A子:お母さんの実家が岐阜なのは知っているでしょ?ふるさと納税は税金の一部を納税することで生まれ育った街に恩返しをすることができるのよ。品物だけで選ぶのはどうかと思うわ。
Y:なるほどね。
T:株の投資でも似たことができるのは知ってる?
A子:えっ、どういうこと?

T:例えば、単純に応援したい地域の、応援したい業種の会社を探して、投資するという方法がある。北海道の酪農関係の会社、東北で水産加工に取り組む企業といった具合にね。
Y:それって素敵!地方創生ってよくキーワードを聞くけど、その応援になるわよね。東北なら復興支援にもつながるし。
T:そうだね。地方の企業の中には、株主優待でその地方、その会社ならではの特産物を提供してくれるところもあるから、ふるさと納税と似ている点もあるね。
S:でも、地方の会社って、首都圏では宣伝もしてないし、どんな会社があるのかわかりにくいよね。
T:確かにわかりにくいけど、特定の地域に本社や事業所を置く企業だけを集めた投資信託もあるよ。全国それぞれの地域のものがあって、収益の一部を地域貢献のために使うこともあるんだって。
Y:地域を応援するにはいい選択肢かもね。
T:地方創生の政策の推進なども背景にあってか、年々人気が高まっているよ。ただ、地域を限定しているだけに、その地域の景気に左右されやすいという面も、もちろんある。
A子:そうすると、自分の住んでいる地域や自分のふるさとがある地域の企業を、本当に応援したいという気持ちが大事になるのね。私は、震災復興を応援したいから、早速明日、東北と九州のご当地ファンドを調べてみようかしら。
T:ママの行動力の早さは、みんな見習わなきゃ、だね(笑)。
(次回「冬の寒さと株」につづく)
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