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第32話 新年を“見通す”(その2)

2017.01.04

株の神様に株式投資のコツを教えてもらっているTさんは、新たな年の見通しを聞いていたところ「そもそも見通す必要があるのか?」と問われて、少々面食らっています。


T:株式投資で成功するために、特に新たな年の区切りで今後を「見通す」ことは大事かと思いますが…

神様:見通すことが大事ではないとまでは言いませんが、それ以上に、「応援する」のです。それが株式投資の醍醐味だとお子さんたちにも教えたのですよね?

T:恥ずかしながら、その通りですが…

神様:あなたは今後の世界が不確実で見通すのが難しいことを不安に思っておられるようですが、ちょっと観点を変えて、不確実な国際情勢をタフに生き抜いている「国」というとどんな国をイメージしますか?

T:スイスとかシンガポール、デンマーク、スウェーデンといった北欧諸国でしょうか…

神様:では、それらの国の共通点は何でしょうか?

T:う~ん、スイスなら観光、シンガポールなら金融、デンマークは農畜産業や海運、スウェーデンは製造業や林業といったように何かしら国としての特徴や強みがあることでしょうか。

神様:その通りですね。では、日本にそのような特徴や強みがありませんか?

T:いいえ、モノづくりやアニメはもちろん、観光資源も豊かですし、長寿・健康、和食・文化といった強みがあると思います。
あっ、なるほど、そういうことですね!

神様:そうです。不確実な世の中を見通すことも大事ですが、それ以上に、自分の国で強みのある分野で、それをさらに伸ばすような会社を「応援する」ことが、結果、不確実な未来を生き抜く国や社会を創ることになると思いませんか?

T:そうでした。未来を担う子供たちのためにも、今後の見通しで一喜一憂するのではなく、「国の強みを伸ばす」ことにつながる投資を心がけなければいけないですね。

Tさんは、新たな年の始めに、短期的な見通しに左右されず、改めて日本の強みを伸ばすような企業をリサーチし、子供達のためにもそれらの企業を応援しようと心に決めました。

(この項おわり。次回は1/11に掲載予定です)

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