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第95話 オリンピックと成長市場(その2)

2018.03.21

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、そのエッセンスを、奥様A子さん、高校生の娘Y、中学生の息子Sにも伝えています。今では、家族みなが興味を持ち、家族団らんの時間も何かと投資の話になるようです。平昌オリンピック・パラリンピックの話題から、成長が期待される投資分野の『eスポーツ』の話になっています。


T:『eスポーツ』の業界にどんな企業があるか、調べてみたかい?

S:うん!やっぱり、ゲームの会社が多いよね。ドラクエで有名なスクウェア・エニックス、コナミやカプコンとか。ぼくが知っているゲームを出している企業も多かった。

Y:面白いなと思ったのはカドカワ。コミックで知っている会社だけど、ニコニコ動画がグループにあって、『eスポーツ』の放映に力を入れているみたい。日本で人気になれば、ゲームだけでなく、視聴者向けのビジネスもきっと伸びるわよね。

A子:私もちょっと調べて見たのよ。欧米とともに『eスポーツ』が盛んな韓国系の企業でネクソンという会社が市場を引っ張っているみたいよ。

T:市場を引っ張っているという意味では、Aimingという会社があるよ。2011年に設立されたスマホゲームを中心とする若い会社だけど、ゲーム開発などの経験豊富な社員が集まっていて、何より、日本のeスポーツのプロチームのメインスポンサーに2015年からなっているんだ。

S:そうか!野球やサッカーで言えば、ボールやフィールドがゲームと同じ位置付けで、主役はやっぱり選手だもんね。その選手を育てようとしている会社なんだね。

Y:選手に人気が出ると、関連イベントやグッズのビジネスも伸びるわよね。私も錦織選手の試合を観戦に行くだけでなく、Tシャツを買ったり、シューズも同じもの選んだりしちゃうもんなぁ。

T:カヤックという会社も面白いよ。『カジュアルe-sports』という分野に取り組んでいる。色々なスマホゲーム会社に声を掛けて、簡単に賞金付き大会が開催できて、参加者も気軽に挑戦できる仕組みを運営しているよ。実況録画機能も提供していて、視聴者は上位ランクの選手のスーパー・プレイを観ることができるそうだよ。

Y:テニスでいうとツアーを企画して盛り上げる会社もあるということね。いい選手がいても大会がないとその技や魅力を伝えられないものね。

A子:それにしてもパパ、あまりゲーム好きじゃなかったはずなのに、やけに詳しいわね。

T:うーん、相変わらずゲームは好きじゃないけど、スポーツは好きだからね。観るのもやるのも。悩ましいところ。(YとSを見ながら)二人には、今でもあんまりゲームをやってほしくはないんだけどね。リアルなスポーツはどんどんやってほしいけど。

S:そんな古い考えじゃー

Y:パパ、投資家として儲けられないんじゃない?(笑)

※各社の施策等については、各社のHP及びニュースリリースをもとに広く一般公開されている内容をもとに記事化しています。

(この項終わり。次回3/28「AIと仕事の未来、そして投資(その1)」を掲載予定)

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