第94話 オリンピックと成長市場
株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、そのエッセンスを、奥様A子さん、高校生の娘Y、中学生の息子Sにも伝えています。お金の話は将来的に大切でありながら、学校ではなかなか教わらず、また時事に合わせて動きのあるものなので、家族みなが興味を持つようになりました。オリンピックの話題も投資の話につながるようです。
S:平昌オリンピック大会では、日本選手が大活躍だったね!
A子:金4、銀5、銅4と史上最多13個のメダル獲得、すごいわよね!やっぱりフィギア男子の金銀が最高だったわ〜。
Y:私は、カーリング女子が初めての銅メダルをとったことが印象的だった。楽しそうでやってみたくなったわ。
S:僕は今回の大会から採用された新種目スピードスケートマススタートが面白かった。女子が金メダルを獲得したし。
A子:パラリンピックも始まって、楽しみよね!
T:ところで、日本ではスポーツというと体を使う運動とのイメージが強いけど、欧米ではチェスやビリヤードもスポーツとして認められているんだ。
Y:じゃあ、日本では将棋や囲碁もスポーツになるわね。
T:はは、そうだねー。さらに話が変わるけど、株式投資の魅力の一つは成長する会社を見つけることにあると何度か話したよね。そのために、新しく育ちつつある業界が成長するかを見極めることが重要になるけど、最近はスポーツの中で成長の可能性が高そうな分野があるんだよ。何だと思う?
Y:えー、何だろう?? 囲碁じゃないけどAI対アスリートみたいな分野かなぁ?
S:ぼくわかる気がする!ゲームじゃない?『eスポーツ』
T:正解!『eスポーツ』、すなわちエレクトロニック・スポーツが期待の分野だよ。

Y:私もTVで観たわ。対戦型コンピューターゲームを用いて、プロゲーマーが大勢の観衆の前で舞台にあがってゲームをして、その技を披露すると観衆が盛り上がるという感じだった。
T:さすがふたりともよく知っているね(笑)。日本での認知度はまだまだ低いようだけど、eスポーツ情報番組「eスポーツMaX」が東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)でレギュラー放送され、さらには専門雑誌も刊行されたんだ。
A子:私もニュースかなんかで見たけど、アメリカや韓国で盛んのようよね。
T:世界全体では1億人の競技人口があるとも言われていて、バスケットボール4億5,000万人には及ばないものの、テニス1億1,000万人にせまり、ゴルフ6,500万人を抜いていると言われているよ。
S:テニスと同じくらいの競技人口になってるの!知らなかった!!
T:日本のeスポーツ人口は390万人(NewZoo調べ)と、日本での普及は今後の展開待ちの状況だけど、将来的にはメジャースポーツに匹敵するとみられており成長余地が大きいんだ。
Y:業界が成長するとそこに関わる企業も伸びるということよね。
T:今年の2月には「日本eスポーツ連合(JeSU)」が発足し、日本オリンピック協会(JOC)への加盟や、eスポーツのオリンピック公式種目採用に向けた活動も検討しているようだよ。今後の成長期待を込めて、eスポーツ関連の会社に注目して調べてみるといいかもね。
Y&S:うん、どんな企業があるか調べてみる!
(この項つづく。次回3/21掲載予定)
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