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第125話 ノーベル賞と株(その1)

2018.10.17

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも興味を持ち、休日の雑談も投資の話につながったりします。


A子:毎年、秋になると必ず「ノーベル賞」が話題になるけど、今年は嬉しいニュースだったわね。

Y:京都大学の本庶教授、すごいよね!研究室に色々な国の人がいるのもいいなぁ~と思った。

S:僕が大人になる頃は、本当にガンがなくなるかもね!

T:いくつかクイズ。ノーベル賞はいつから始まったか知っている?

S:えー。知らないけど、100年前位かな?

T:おー、当たりに近いね!ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言書によって1901年から始まったんだよ。では次の問題。今まで何人くらい受賞したでしょうか?

Y:1000人位?

T:それも、いい線だね。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の6つの部門で、ノーベル財団によると、1901年~2017年まで923の個人と団体が受賞したとされている。では、最後の問題。日本の受賞者は何人でしょうか?

A子:私、それ知っている!今年2018年の本庶特別教授の受賞で26人目!

T:正解。日本の受賞者は、物理学11人、化学7人、生理学・医学4人、文学2人、平和1人の計26人。

A子:ところで、今回にみたいに、ガン治療分野の研究者がノーベル賞を取ると、その関連の会社の株は人気を集めて、きっと株価はすごく上がるのよね?

T:そういうことはあるね、今回も教授の研究成果を基に、がん治療薬「オプジーボ」を開発した製薬会社の株は、受賞発表後、取引開始から買い注文が殺到したそうだ。

S:受賞がわかっていて、先に株を買っておけば、大儲けできるかもだね(笑)。

T:実際毎年、各賞の有力候補が発表されると、関連分野の株価が上がるということはあるね。今回は、生理学・医学賞で言えば再生医療分野や、物理賞で言えば電気自動車の関連分野も受賞が期待されていたから、その関連企業の株価が上がっていたようだよ。

Y:パパはそういう企業の株は買わないの?

T:パパは、短期の視点より、中長期の視点を大切にしたいから、毎年注目はしているけど、候補や受賞に対してすぐに売ったり買ったりはあまりしないかな。ただ、2012年に山中教授がiPS細胞で受賞した後、その技術の重要性や社会に役立つことを自分なりに納得した後で、関連企業の株を応援する意味も込めて買ったよ。

A子:ところで、みんな、裏ノーベル賞というのがあることを知っている?

S:えっ!裏ノーベル賞?

Y:何それ!?

(この項つづく。次回10/24掲載予定)

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