第130話 リサイクルと株
株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さんも影響されて、ママ友K美さんとのお茶飲み話も株式投資の話になったりします。
A子:お邪魔します~。一気に寒くなったね。秋がないみたい。
K美:いらっしゃい!ごめんね、ちょっと中で座って待っていてくれる!
A子:あれ、何かお取り込み中だった?約束の時間より早かったかな。
K美:いえいえ、違うの、私の手際が悪いのよ。プラゴミをまとめていたの。買物に行く時に持って行こうと思って。
A子:スーパーの入口に設置されている回収ボックスね?
K美:そう、あなたに薦められて。スーパーの回収なら、いつでも行けるじゃない。おうちのゴミも減るし、買物ついでに出しちゃえば良いかな、と思ってね。
A子:そうそう、プラゴミと言えば、海がひどいことになっているようね。
K美:私もニュースで見たわ。プラゴミが海岸に漂着するだけでなく、海を漂流している間に砕けたプラスチックの破片を魚が食べちゃったりするから、それもまた問題なのよね。
A子:怖いわよね、魚の胃袋からプラスチック破片がでてくるなんて…

K美:スターバックスやマクドナルドもプラスチックのストローを廃止する計画を発表したわね。スーパーのレジ袋も店によっては有料化されるみたいだし。
A子:まだ、ほんの一部だけど、こういう動きは大切よね。世の中の製品が大きく変わるかも。投資の面からも私は注目しているのよ。
K美:あら、また株の話?(笑)
A子:そうよ(笑)。例えば、今までプラスチック製品のものが紙製品に変わったら、製紙業の会社が儲かるかもしれないじゃない。
K美:それで、製紙会社の株を買うわけね?
A子:ううん、私は製紙業ではなくて、他を注目しているの。
K美:えっ、どういうこと?
A子:分解されて自然に還るプラスチックとか、自然から生まれたプラスチック。この利用が増えるんじゃないかなと思っているの。
K美:それ、すごいわね!環境汚染がいずれなくなるかもしれない。
A子:いいでしょう!それに、廃棄する時の二酸化炭素を減らせるそうよ。石油を使わなくても製造できるメリットもあるって。ただ、まだ価格が高いのが、普及の難点だそうよ。
K美:そうなのね。早く普及するといいのにね。
A子:だから、まずはスーパーの回収のように循環型。ゴミをリサイクルして製品に変えるとかね。
K美:なるほどね。
A子:使用済み食品トレーを原料として、再生するだけでなく、今まで難しかったペットボトルも材料として利用する技術が進んでいるって。これも、二酸化炭素の削減にもなるし、原料の石油使用量も抑えられるそうよ。
K美:それもいいわね!
A子:でしょう。それを手掛けている会社も、成長が期待できるわよ!注目しているの。
K美:なんだか、私も投資したくなってきたわ。
A子:ぜひぜひ!投資することが、自然に優しいビジネスの動きを応援する事にもなるのよ。
(この項終わり。次回11/28「空き家と投資」を掲載予定)
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