第148話 シニア人材と株

2019.03.27

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。お花見の話も投資の話につながるようです。


A子:いよいよ桜の季節が到来ね。毎年のことだけど、おじいちゃんの誕生会を兼ねて、お花見するから、この時期の週末は予定入れないでおいてね。

Y:わかってます!部活以外の予定は入れないわ。

S:僕も!

T:お義父さん、今年で82歳だよね。お元気だよね。まだ、職人の仕事続けられているものね。

A子:ご近所の人たちの面倒を見てあげる程度だけど。それが張り合いにもなっているみたいよね。

Y:普通の会社は、60歳で定年よね。つまり60歳位で仕事は引退なんでしょ?

T:そうだね、ただ、定年を迎えても働き続けたいと考えるシニアは増えているよ。労働力調査を見ると、65歳以上の就業者数は年々増加傾向にあることがわかる。

A子:高齢化で65歳以上の人口が増加しているからでしょ?

T:それもあるけど、就業率も上昇していて、働く意欲が高まっていると考えられるよ。シニアの働く意欲に関するアンケート調査を見てみると、定年を迎えた後も長い期間の就業を希望していることがわかる。特に男性は70代になっても働くことを考えている人が多いようだ。

S:でも、だんだん身体が辛くならないのかな。

T:そうだね、だから、フルタイム勤務ではなく、1日5時間、週3日程度を希望する声が多いようだね。

A子:でも、受け入れる企業側も、どういう風に仕事を分担してもらうか調整が難しい面もありそうよね。今まで毎日働いてくれていた人が、そうでなくなったりすると。

T:企業側も労働力不足が深刻だから、できる限りでよいから働いてほしいという意向が多いようだ。それに勤めていた会社での就労継続だけでなく、就労時間の短縮などのニーズに合った新しい働き先を探す動きも見られる。そして、シニアのニーズと企業側の雇用ニーズをマッチングする人材関連サービスも活発になってきているよ。

Y:なんだか、ママの好きそうな話になってきたわね。

A子:興味あるわよ!シニアの就業率が高まるにつれて、ビジネス拡大が期待できる投資先が多いということよね。

T:そうだね。実際に大手人材派遣会社は、中高年・シニア向けに的を絞って人材を集めて、若い社員が多いベンチャー企業に経験豊富なアドバイザーとして派遣したり、中小企業の新規事業サポート、公的機関の支援業務などへの人材の派遣を行ったりしているよ。

S:身体を使った力仕事だとなんとなく体力的に心配してしまうけど、知恵や経験を活かせる仕事だといいね。

T:各社ともそう考えて、「シニア・プロフェッショナル派遣」「プロフェッショナル人材バンク」「マスターズ人材サービス」といった看板で、豊富な経営経験、様々な業界の専門知識、そして人脈をもったシニア人材の紹介を展開しているようだね。

A子:それはいい取り組みだと思うけど、そこまでニーズというか、ポストがあるのかしら?

T:あるサービス事業者は、シニアの特性や企業の業務を理解したコンサルタントが、シニアでも対応可能な業務を抽出し、メリットが得られるような業務の改善を顧客企業に提案している。こういうサービスが充実してくると、さらにニーズが増えるかもしれないね。

A子:あっ、その会社の株、買いかも!早速調べてみる(笑)

(この項終わり。次回4/3「半導体メーカーは買いか?(その1)」を掲載予定)

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