第155話 成長する動画広告

2019.05.15

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、令和という新しい時代を迎え、成長分野について投資談義です。


神様:あなたはGWの連休をどう過ごしましたか?

T:あまり遠出せず、家族でゆっくり過ごしました。スポーツしたり、読書したり。それから、平成の振り返り、そして令和の幕開けについての報道や特集番組もかなり観ました。

神様:昭和から平成は、メディアもテレビの普及からインターネットの進展という画期的な変化がありましたが、令和の時代は、動画視聴もいよいよネットが主体になっていくかもしれませんね。

T:確かに、連休中も、テレビを家族で囲むよりは、それぞれネットでニュースや動画を観ていた時間の方が長かったように思います。娘は、朝寝坊ができるのをいいことに夜中までスマホで動画を見ていたようです。

神様:ライブ配信を中心とする動画専門メディアなどの普及も進み、特に若い世代では、オンライン動画視聴はテレビ視聴と同様に日常的な習慣として定着しつつありますね。ところで、地上波テレビにせよ、ネット動画にせよ大きな収入源は広告になるわけですが、昨年2018年は広告市場において画期的な年でした。ご存知ですか?

T:はい、広告市場全体が伸び悩むなかで、インターネット広告市場が他媒体と逆行して成長しており、ついにTV広告と並ぶまでになった年です。

神様:さすがですね。その通りです。インターネット広告費が、前年比16.5%増の1兆7,589億円となり、地上波テレビ広告費1兆7,848億円とほぼ同規模まで拡大しました。そして、インターネット広告の中でも、急成長を見せているのか動画広告です。業界大手によると2018年の動画広告市場見通しを前年比34%増の1,843億円、24年には4,957億円に達すると見込んでいます。

T:ただ、投資家としては期待の分野と思いますが、親としては、オンライン動画の視聴やSNSがさらに普及し、動画広告も増えるのは、生活や教育上心配な面もあります。

神様:もちろん心配な面もありますが、テレビのように皆が似たような番組を視聴し、似たようなCMを受動的に視聴するのとは異なり、視聴者が主体的にメディアやコンテンツを選択し、広告もそのメディアやコンテンツの特性に応じたものとなるのも、ネット動画及び広告の特徴です。例えば、ネット広告のある大手は、モバイル向けの動画広告プラットフォームを展開していますが、広告配信最適化ロジックを活かした動画広告配信技術を提供していることがサービスの肝です。

T:うちの子供達はおそらく海外の音楽とスポーツの動画をよく見ていると思うのですが、それに関連した動画広告が多く配信されるという感じですよね。

神様:そうです。しかも、その品質に関しても、特性に合った動画広告を手掛ける専門クリエイティブチームを立ち上げたり、動画広告の制作に特化した会社を設立し高品質で高い効果が期待できるコンテンツを短時間で量産する体制を整え、クリエーターのマネジメント業務を展開する等、業界各社それぞれ努力をしています。

T:通信環境の高速化がさらに進み、ユーザーの動画視聴環境もより良くなるので、動画コンテンツ視聴拡大の流れは止められないですよね。

神様:心配ばかりするよりも、ユーザーに対して良質なコンテンツや快適な視聴環境を提供する一方、顧客企業に対して効果的な動画によるプロモーションの提案とサービスを提供する、これらを両立できるネット企業がどこなのか?そんな前向きな姿勢で業界をウォッチする方が良いかもしれませんね。

(この項終わり。次回5/22「将来性のあるIT人材」を掲載予定)

PAGE TOP