第156話 将来性のあるIT人材

2019.05.22

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。今日は将来の職業の話をしています。


A子:来週、中学校の先生が家庭訪問に来るから、志望校や将来の進路を聞かれると思うけど、「サッカー選手を目指します!」でいいのかな?

S:その夢は変わってないけどね、高校は情報系が充実している学校を目指そうかなとも思っている。

Y:ITエンジニアとかプログラマーを目指すの?YouTuber(ユーチューバー)もありかもね!

T:エンジニアのようなIT人材は、今後も国や社会の発展にとって重要な役割を担うことが強く期待されているし、世界で活躍できる職業だから、将来の進路としては良いかもしれないね。

A子:しかも、日本ではIT人材が不足しているんでしょ?

T:そうだね。経済産業省の調査によると、2015年時点で既に約17万人のIT人材が不足している。さらに産業人口の減少を背景としてIT人材不足は一段と深刻化し、2030年には、約59万人程度まで不足規模が拡大すると推計されている(経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」中位シナリオ)。

Y:そんなに不足するなら、就職も楽そうね。

T:そうかもしれないね。パーソルキャリアの「転職求人倍率レポート」によると、2019年3月の求人倍率は全体で2.17倍だけど、業種別で見るとIT・通信は7.95倍で、2位専門職の6.62倍を引き離してトップだ。IT人材は引く手あまたということだね。

S:でも、そんなに求められているのに、IT人材のなり手が少ないということだよね?何でなんだろう?

T:おっ、いい質問だね。スキルや技能の習得に時間がかかることがその一つの原因と考えられるね。

S:それは、僕の場合、今のうちから勉強すればいいかもしれないね。

T:もう一つ、新たな技術が次々生まれるから、継続的にスキルアップが要求され続けることが慢性的な人材不足となる要因となっているようだね。

Y:一生、勉強し続けなければいけないかもしれないということね。それは大変そう。

A子:でも、就職先の会社が研修のような技術習得の機会を準備してくれるんじゃない?

T:そうだね、それに、企業研修等をサポートする外部企業の活躍も期待される。

A子:あら、そういう企業は、投資先としても有望そうね!

T:さすが、ママ。この分野は面白いよ。研修サポートにとどまらず、IT技術者を自社正社員として採用し、顧客先へ派遣するオンサイト型サービスと言われる会社も成長が見込まれている。AIやIoT、ロボットなど最先端技術分野を強化する方針の会社や、自社技術者を活用して農業IoT等新規事業に取り組む会社等、それぞれの特色もあり、要注目だね。

A子:早速、いろいろ調べてみないと。

T:企業とIT人材をマッチングする企業のニーズも高まると思うよ。例えば、ITエンジニア分野を強みとして転職関連のメディア情報事業や人材紹介事業、新卒者向け就職イベントなどを展開している会社がある。企業等に属さず個人事業主として活動するITフリーランス人材に特化した人材マッチングサービスを提供する会社も面白い。さらに言えば、ビックデータ分野の人材充実ニーズが高まると予想されるけど、データ経営に関するコンサルティング、データ解析支援、人材育成等を総合的に提供する会社があり、パパも注目しているんだよ。

A子:ビックデータ分野は要チェックなのね。

S:ねえねえ、僕の将来の話だったと思うんだけどー(笑)。

(この項終わり。次回5/29「いよいよ5G時代到来」掲載予定)

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