兜のささやき兜のささやき

第47話 プレミアムフライデーと株

2017.04.19

「応援したい企業に投資すべき」株の神様に投資のコツを教わったTさんは、家族にもその内容をわかりやすく伝えたところ、奥様のA子さん、高校生の娘Yちゃんや中学生の息子S君、家族みんなが興味を持ち、今では何かと投資の話になります。


T:今月からパパの会社でもプレミアムフライデーが実験的に導入されることになったんで、月末の金曜に少し早く退社できるんだ。ちょうどゴールデンウィークだし、金曜からドライブして温泉にでも泊まりに行こうか?

A子:あら、いいわね!でも、二人は学校があるから、早くあがれるのかしら?

Y:部活があるから難しいかな~。残念だけど…

S:ぼくも。試合が近いから休めないな…

A子:じゃあ、パパと銀座あたりでお買い物して、夕飯でも食べてこようかしら。

T:温泉より高くつきそうな予感(笑)

S:プレミアムフライデーで儲かる企業ってあるのかな?

Y:それこそ、レストランみたいな外食産業や旅行関係の企業、交通機関の会社は売上が伸びそうよね。

T:とある機関の試算によれば、経済効果は5,000億円で、旅行や外食のように友人や家族と過ごす関連の消費が増えるほかに、映画鑑賞や習い事のような娯楽産業も伸びそうだね。

S:5,000億円って、随分大きな金額だけど、そんなにうまくいくのかな?あまり盛り上がっていない気もするんだけど…

T:そうだね。導入企業は3%ほどと言われているけど、月末が忙しい企業も多いから、広がるスピードはだいぶゆっくりかもしれないね。

A子:ところで、私が行きたいレストラン、銀座だけで何店舗もあるのよね。少しづつジャンルは違うんだけど。プレミアムフライデーを機にまた新規出店するみたい。別の地域に出した方が、お客様を集められて良い気がするんだけど、不思議だわ。

T:それはね、自店競合という戦略なんだよ。特定のエリアで自店の店舗網を敷き詰め、他社チェーンの店舗を出し難くする。狭い地域に店舗を集中させることで、仕入れの配送コストを削減できる効果もあるんだ。

Y:コンビニも、ちょっと歩くと、すぐ同じチェーンのコンビニがあったりするけど、そういう作戦なのね。

T:そうだね、デメリットとして当然同じチェーン店同士で、一定の売り上げの奪い合いになることもある。英語では共食いの意味で、カニバリズムというんだよ。

A子:銀座のレストランもプレミアムフライデーが進まず、消費が増えないとお客さんの奪い合いになっちゃうわね。株主優待がいいから、株を買ってもいいかもと思ってたんだけど、もう少し待ってみようかしら。

T:そうだね、そもそも食べてみて「応援したい」って思ってからがいいんじゃない!?(笑)

<この項終わり。次回4/26掲載予定>

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