第146話 花粉は儲かる?

2019.03.13

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。花粉症の話も投資の話につながるようです。


A子:今年も花粉症の季節がいよいよ来るわね。しかも、気象協会によると、今年の花粉の飛散量は例年より多いそうよ。憂鬱だわぁ…

T:気象情報会社のウェザーニューズによれば、花粉飛散量の全国平均は、平年比1.6倍、2018年比2.7倍と予想している。東日本を中心に6年ぶりの大量飛散となる恐れがあるそうだよ。

Y:ママが毎年ひどいのは知っているけど、パパもおととしから発症したのよね?

S:パパは自然児で強いから大丈夫と言っていたのにね(笑)。

T:花粉症は、体内に侵入した花粉を異物(敵)として捕らえ、免疫機能が撃退しようと過剰に働くことで発症する。花粉に接触する度に敵に対抗するIgE抗体がつくられ体内に蓄積される。この蓄積量が一定量に達すると、敵である花粉を体内から排除するためにくしゃみや、鼻水等の花粉症を引き起こすというメカニズムなんだ。だから一定量の個人差はあるものの、誰でもかかる可能性があるね。今や、日本人の4人に1人が花粉症と推察されて、国民病とも言われている。パパも認めたくないけど、仕方がないな。

Y:一度かかると治らないんでしょ?

T:製薬会社でスギ花粉症の根治治療薬を製造・販売している会社もあるよ。アレルゲン免疫療法薬と呼ばれるもので、昨年6月に子供でも使用可能な薬を開発して販売を開始した。

A子:えっ、治る薬もあるの!知らなかった。

T:全ての症例に完全に効くかはわからないけど、きっとそうなるように開発に注力しているんだろうね。

A子:そういう会社は応援したいわね。株を買おうかしら。株主優待で薬をもらえたりするのかしら。他にも花粉で儲かる会社ってきっと多いのよね。

Y:ママは花粉症の辛い話でも株のチャンスの話になるのね(笑)。

T:色々調べてみるといいかもね(笑)。同じ製薬会社でも、花粉症の症状を抑える対処療法、例えば鼻水・鼻づまり対策の鼻うがい薬や、眼のかゆみ対策の洗眼薬などの分野で、顧客の「あったらいいな」と思う商品を開発し、ニッチ市場で高いシェアを有する会社もある。

S:当然、マスクを作っている会社も売り上げが伸びるよね。

T:そうだね。原因となる花粉を体内に取り込まないことは大きな予防策の一つだよね。最近は色々な多機能のマスクが競い合うように販売されているから、そういう分野から大きく伸びる会社もきっとあるだろうね。

Y:売れると言えば、花粉症対策の薬からマスク、お茶やアメまで売っているドラッグストアは売れまくるんじゃない、この季節は。インフルエンザ対策もあるし。

T:そうだね。ただ、ドラッグストアはチェーン間競争も激しくなっているから経営努力によってどの会社が強いかをよく見極めないといけないね。そう、インフルエンザと言えば神様から教えてもらったけど、花粉症対策でエアコンメーカーも注目だよ。
(第141話「インフルエンザと株」参照)

S:えっ、どういうこと?花粉のためにさすがにエアコン買わないよね?

T:エアコン大手で、インフルエンザのウイルスをはじめとして、花粉・カビ・ダニのフンや死骸も分解除去してきれいな空気を送る独自機能を開発しているメーカーがある。その技術を用いた空気清浄機も販売するそうだ。

A子:花粉の時期は室内でも辛いから、それはとても助かるわ。その会社も応援したくなるわね。迷うわ(笑)。

(この項終わり。次回3/20「認知症対策と投資」を掲載予定)

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