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第194話 YouTube・Instagram…インフルエンサーマーケティングの行方

2020.02.26

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。今日は夕食のだんらんでインフルエンサーマーケティングについて話をしているようです。


T:今さらだけど、インフルエンサーって知ってるよね?

S:知ってるよ。ユーチューバー(YouTuber)でしょ。

T:それだけではないけどね。ユーチューブ(YouTube)、インスタグラム(Instagram)やツイッター(Twitter)など、インターネットやSNS上で多くのファン(フォロワー)を抱え、特定の分野で情報発信力の強い人たちのことを、インフルエンサーって言うんだ。

Y:私もユーチューバーをやってみたいのよね。友達でもユーチューブ配信している子がたくさんいて面白そうだし、ファンの多いユーチューバーの動画は見ていて楽しいもん。

T:ユーチューバーはインターネット環境と動画編集ソフト、それにカメラがあれば誰でもできる手軽さがいいよね。でも、本当に人から「いいね」と思ってもらえるコンテンツを作るのは、並大抵の努力ではできないよ。企画や撮影・編集などのコンテンツ作り、それにフォロワーやファンへの対応、それらを全て1人でやらなければいけない。そういう努力の大変さは、ユーチューブに限ったことではないかもしれないけどね。

Y:やっぱり、たくさんのフォロワーを獲得するのって、大変よね。

T:そういったインフルエンサーを活用したマーケティングのことを、「インフルエンサーマーケティング」と言うけれど (第109話 「いいね!」と言われる投資(その2)) 、このインフルエンサーマーケティングの市場は今後もっと拡大しそうだよ。調査によると、2018年のインフルエンサーマーケティング市場は219億円と推定されていて、2028年には933億円まで拡大すると予測されているんだ。

A子:へぇ。今後10年間で4倍以上も伸びるのね。

T:そうなんだ。特にその中でも市場の成長を牽引すると見られるのが、ユーチューブとインスタグラム。インスタグラムも多くのインフルエンサーがいて、魅力的なSNSだよね。

A子:インスタは私の友達でも熱心に投稿してる人が多いし、好きなインフルエンサーがおすすめしている商品は欲しくなるわ。

T:ただ、インフルエンサーマーケティングならではの課題もあって、例えば、自社の商品を売り込みたいときにどのインフルエンサーを使えばいいかがわからなかったり、実際にインフルエンサーに紹介してもらっても、その後の効果がよくわからないといった課題が見つかっているよ。そこはこれから、まだまだ試行錯誤が必要なところかもしれないね。

Y:私はやっぱりユーチューバーを目指そうかな(笑)。

T:ユーチューバーを目指すのもいいけど、投資の視点からは、これから伸びる業界・企業を見つけたいところだね(笑)。

A子:やっぱりインフルエンサーを支援している企業かしら?

T:その通りだね。ユーチューバーなら、素材の提供やタイアップ企画の提案などで支援している企業があるし、SNSマーケティングを得意とする企業も、今後の成長が期待できるよね。そういったインフルエンサーの周辺企業に注目してみるのはいいね。

S:パパがユーチューバーになって投資チャンネルをやればいいんじゃない?

A子:それ、投資とインフルエンサーの一石二鳥ね!

T:ええ!?

(この項終わり。次回3/4「命を守る行動を!予想を越える豪雨災害への対策」掲載予定)

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