兜のささやき兜のささやき

第201話 9年連続で成長中 拡大が続く「中食」市場

2020.04.15

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、大学生になり一人暮らしを始めた長女Y、そして中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。今日は長女Yの引っ越しのため、家族でYの新居に来ているようです。


T:日当たりもいいし、なかなかいい部屋だね。

A子:キッチンも広くて、料理も十分にできそうね。

S:でも、姉ちゃんはほとんど料理しないよ(笑)。

Y:そんなことないわよ!この前話したように、冷凍食品 (第199話 冷凍食品が過去最大の消費量に要因は…?) を上手に活用するんだから。

A子:それがいいわよ。うまく活用できるものは活用して、手を抜かないとね。

T:それなら、冷凍食品だけでなく、スーパーやコンビニエンスストアの惣菜も活用した方がいいね。「中食(なかしょく)」って知ってる?

S:聞いたことあるかも。何だっけ?

A子:レストランや喫茶店など家庭外で食べることを「外食」。家庭内で調理された料理を家の中で食べることを「内食」。そして、そのまま食事として食べられる調理済み食品を家庭や職場などに持ち帰って食べることを「中食」と言うのよ。

T:さすがママ、その通り。Yも中食を上手に使えるといいね。

Y:うん。もちろんよ。一人暮らしの味方だもの。

A子:ところで、冷凍食品と同じように、女性の社会進出や少子化、高齢化、単身世帯の増加によって、「中食」市場規模は大きくなってきているのよね?

T:そうだね。日本惣菜協会の「惣菜白書2019」によると、2018年の国内惣菜売上高は前年比4.6%増の10兆5,218億円で、9年連続して前年を上回る成長となったそうだよ。また、業態別で見ると、コンビニや食品スーパーの需要増加が大きいようだね。

A子:昔は、デパ地下や商店街のお惣菜屋さんでお惣菜を買っていた記憶があるけど、今はコンビニやスーパーで買うのが主流なのかしら。

T:そのようだね。コンビニは主力惣菜の「おにぎり」が定番化しているし、新商品の開発も絶え間なく行われていて、金額も比較的安いからたくさんの消費者から利用されているね。独自商品も豊富だし、最近のレジ周りでは、おでんや中華まんだけでなく、コーヒーやコロッケなど販売のバリエーションが増えているよね。それらが市場拡大に貢献していると言えるね。

A子:スーパーのお惣菜の商品バリエーションも豊富ね。どれもおいしいし、飽きが来ないわ。お惣菜は消費税の軽減税率の対象なのもうれしいわね。

Y:どちらも頼もしいわ。

A子:それからね。冷凍食品や「中食」のお惣菜をそのまま食べるのもいいけど、ちょっと調理してひと手間を加えるのもおすすめよ。ママも投資で中食市場を応援するから、どんどん使ってね。

T:え、そういうことなの?

(この項終わり。次回4/22「新生活の春 底堅い需要の「白物家電」に注目」掲載予定)

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