第329話 「潜在ゴルファー」増加中 ゴルフ人気が高まっている理由とは
株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、Tさんと神様は、都内のカフェで投資談義を行っています。
T:4年に1度のサッカーW杯が開幕しました。日本でも盛り上がっていますね。代表の選手が世界の強豪を相手にする姿を見て、久しぶりにテレビ画面の前で熱く応援しました。
神様:世界各国のコロナ政策も変化してきています。W杯を現地で観戦する人も多く、盛り上がっていますね。一方で中国は「ゼロコロナ」政策が継続され、政策に反対するデモが行われている様子が報道されています。今後の動向が気になるところです。
T:ロックダウンなどの行動制限は強いストレスを感じるものですが、中国で厳しい行動制限に反対し実際に声を上げる人が出てきたことは驚きです。
神様:終わりの見えない我慢ほど辛いものはありません。コロナ禍を通して、人々の生活は大きく変化しました。今、ノンアルコール飲料が人気( 第326話 飲酒習慣に変化 ノンアルコール飲料が売れている理由とは )であることはお話しましたが、外出自粛や在宅勤務の増加によって健康への意識が高まり、運動不足でアルコールに対する考え方が変わった人も多いようです。QOLの観点からもストレスを発散する機会があることは大切なことです。今日は、スポーツ関連のお話をしましょう。コロナ禍を経て、今、ゴルフの人気が高まっているのです。

T:ゴルフですか?なぜでしょうか?
神様:要因としては、コロナ禍により日常生活が巣ごもり中心となり、閉鎖的な生活から生じるストレスや運動不足を感じる人が多くなりました。それを解消するための対策として、感染対策をしながらプレイできるアウトドアスポーツの人気が高まったのです。
T:それでゴルフなのですね。そう言えば、アウトドアキャンプ、特に「ソロキャンプ」と言われる一人で楽しむキャンプも流行っていますよね。巣ごもり生活ではYouTubeなどのインターネット動画を見る人も多く、自然の中での活動に憧れる人が増えたように思います。
神様:広い自然の中で密を避け、ストレス発散もできるものが好まれていますね。しかし、日本国内のゴルフ人気はコロナ禍だけの一時的なものではなさそうで、市場の拡大が続いています。矢野経済研究所の調査によると、2022年のゴルフ用品国内市場は前年比で11.9%増の3,092億円になり、2021年に続いて二桁の成長が続く見通しです。ゴルフ場の数やプレイ人口が世界1位である米国でも、ゴルフ人気はさらに高まっています。過去1年間にプレイしていない、または未経験だがゴルフに非常に興味があると答えた「潜在ゴルファー」が増え続けており、今後もゴルフをプレイする人の増加が見込まれます。

T:コロナ禍でゴルフの価値が見直された今、ゴルフ業界としてはこのチャンスを逃したくないですね。潜在ゴルファーを逃さないためにも、手頃な価格で購入できるゴルフ用品の販売や、ゴルフコースに行くことへの敷居を下げるなど、できる工夫はたくさんあるように思います。
神様:おっしゃる通りです。新規のゴルファーが増えることでゴルフ場の運営会社やゴルフ用品の販売会社には新たな顧客層が広がることが見込まれます。ゴルフコースに行くことへのハードルの高さについては、最初からコースに出るのではなく、前段階としてゴルフレッスンスクールに通うなども考えられます。スクールへの需要も高まることが期待されます。
T:なるほど。日米だけでなく、世界中にゴルフ熱が広がっていくことに期待します。
(この項終わり。次回12/14「月探査計画・小型衛星ビジネス…宇宙ビジネスの拡大続く」掲載予定)
投資・相続のご相談は
いちよし証券へ
全国の店舗にて、お客様の資産運用や相続についてのご相談を受け付けております。
お客様の人生設計に寄り添いながら、最適なご提案を行います。